ビデオ1(asf 42KB)はアイアンクロス720,
ビデオ2(asf 29KB)はミュートグラブ720です.

スピンには色々なやりかたがあって,それぞれに長所短所があります. なので,以下の「コツ」にも異論反論があるでしょうが,あくまで私の「コツ」と 理解して下さい.

スピンの回転を速くしていくと,だんだん視界が流れ出して,最終的には自分が どの方向を向いているかまったくわからなくなります. こうなったらまずメイクできません.
完全に方向感覚を失う一歩手前に,前と後ろの180°は分かる回転速度がある はずです.そこが速いスピンの限界だと思ってください.
この限界の回転速度以下であれば,スピンを180°ずつに分けて制御できます.
たくさん回るときにはとりあえず180°を数えてみましょう.例えば720の場合
サッツして後ろを向いて「イチ!」
前を向いて「ニ!」
もう一度後ろを向いて「サン!」
と数えたら,もう一度振り返るとランディングです.

そして,この180°ずつの回転速度を変えられるようになるとメイク率は大幅に 上がります.
これも例えば720の場合,180×4なので

・1.スロー・スロー・スロー・スロー
・2.スロー・スロー・スロー・クイック
・3.スロー・クイック・クイック・スロー
・4.クイック・クイック・クイック・スロー

等のバリエーションがあります.
1.はゆっくり一定の回転で,カッコ良いけれど特大のエアが必要です.
2.は1.より小さなエアで540オーバーくらいに回して,最後に回転を足します. 安定した540が回れる人が720にステップアップする方法としても使えます.
3.ができると通常の540くらいの大きさのエアで720回れます. アイアンクロス720は回転途中でスキーを立てることで,自然にこのパターンに なっています.
4.はビデオ1,2で用いている方法で,小さいエアで強引に回し,最後だけ回転を ゆるめることでメイク率を高めます.
ただし,これを行うためには速い回転をかけながら軸を倒さないサッツの技術が 不可欠です.
おまけとして 5.クイック・クイック・クイック・クイック はおすすめしません

速い回転をかける場合,ストレートで回るより,グラブやアイアンクロスを入れた ほうが安定します.
特にミュートグラブはストレートより5割り増しくらい易しくなります.
・回転途中で体がバラけず回転が安定する.
・回転軸が短くなるので,軸ずれしにくくなる.
・軸がずれてもグラブを解いて体を伸ばすときに修正できる.
辺りが主要因でしょう.
逆に,ロケット,リューカン,フライフィッシュ等,長座系のグラブは回転モーメントも 体の変形も大きくなるため,ストレートより難しくなります.


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