ヘルメットについて(その2)

「ヘルメットについて」で私の使っているヘルメットを 紹介しましたが,ヘルメットの安全性(と言うか安全規格)については 「"CASCO CERTFICATO" だそうです.」としか書きませんでした.
これには理由があって,1999−2000シーズン現在,スキー/スノーボード用ヘルメットの 安全基準/安全規格というものが存在しないのです. 少なくとも日本国内規格と国際規格は 存在しません.(多分アメリカ規格も無いはずです.

大会以外でテーブルトップを跳ぶくらいだとヘルメットを被っていなかった私が,安全規格を 気にするのはおかしいと思われるかもしれませんが,通常被らないからこそ,ヘルメットを被る 時には,ヘルメットのお世話になること (つまり頭をぶつけるような転倒/落下) を予期しているわけで……ヘルメットの安全性は万全であって欲しいのです.

そして,スキー/スノーボード用ヘルメットの日本国内安全規格が, 2000年夏から施行されることになりました.
安全規格を制定したのは, SGマークの発行元の 通産省の外郭団体, 製品安全協会です.

ヘルメットのメーカがここに対してSGマークの申請をすると,安全性品質の試験を行った上で 基準を満たした製品に対してSGマークを発行するとのことです.
詳しくは SGニュース 3月号および SGニュース 8月号をご覧 下さい.

2000年8月から施行予定なので,2000−2001シーズンにはSGマーク適合のヘルメットが 利用できる可能性大です. 現行モデルが認定を取ってくるケースが多くて,実質的な安全性は 現在と変わらないという可能性も大いにありますが,安全基準を満たしているとわかれば安心感が 得られるので,私にとってはそれだけでも価値はありです. SGマークのもっと実質的な価値としては 製品の欠陥による人身事故に対しては最大1億円の保証金がおりるということがあります. 死亡・後遺障害を伴うような重大な障害事故では,使用者の一方的な過失,もしくは誤使用が原因で ないかぎり60万円の一時見舞金制度もあります.

そんなわけで,1999−2000シーズンにヘルメットに大いにお世話になって, 傷んだヘルメットを買い換えようと 考えていらっしゃる方は,2000年8月を過ぎてSGマークのついた製品が出てくるのを待ってみるのも 良いのではないでしょうか.

「今期まだまだ跳ぶぞ!!」って方は,あえて購入を遅らせないで下さいね.


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